家族
メディカルスクール
グローバル
2009年は、私にとっていろいろな意味で試練とチャレンジの年となります。
帰国して丸4年が経過しようとしています。感染症科の専門診療の認知・確立・普及を目指して精一杯やってきました。最大の懸念である抗菌薬の保険適用内容、適用量は少しずつ改善されてはきました。しかしながら、診療全般では、まだまだ困難の連続です。
また医学教育の面で、日本でグローバルに通用する人材の育成を目指し、できる限りのことをやってきたつもりです。たとえ少人数でも、志の高い優秀な人材がその才能を伸ばせる環境を提供したいとこころから願い、実行しています。
アジア(中国、韓国、なども含む)、オセアニアで起こっている医学部の大学院化の動き(メディカルスクール化)は、日本でも最近、構想として挙がってきています。今までなかったものを新しくつくり、適切な臨床能力を備えた良質の臨床医の養成を目指し、より実践的な臨床教育の場を提供したいと思います。
日本が、国全体として現在直面していているさまざまな問題は、その根ざすところを解決することがもっとも必要ではないかと切に感じています。医療関係では、医療、年金、福祉など非常に広範囲で、多岐にわたる問題は一筋縄の解決策はないでしょう。そのような中で、医療現場にいる者として少しでも解決策の糸口となるものを模索し、実行したいとこころから思っています。グローバル化の波は避けては通れない状況であるため、世界の動き、世界の診療の標準を見据えたうえで、日本で、質の高い診療を提供・確保できるインフラ整備が必須であると考えています。